もうやめよう、こんな馬鹿げたことは。
男65を目前にして思う。
私は目覚める、
未来のために、
未来の庶民の家を考えよう。
未来のために徹底的に考えよう。
未来のために原点に戻って考え直そう。
未来のために原点に戻って最初からやり直そう。
遠い遠い遠まわりかもしれないけれど、
未来のためには最も近道だと信じて、
私は私の道をすすむ。
もうやめよう、こんな馬鹿げたことは。
私は宣言する。
脱炭素への最もな近道は、
設計をしないこと。
だから私は建築家として、一級建築士として、
堂々と設計をやめる。
日本に生まれた一級建築士として世界の潮流に流されず、
世間が三流建築士か、それ以下の建築家かと笑おうが、
私は私の道をゆく。
たとえ、建築基準法や省エネ法に疑問を抱こうが、
私の信じた道をゆく。
だから私は為政者が唱える明るい未来には同調しない。
だから私は明るい未来を信じている人々の
夢を壊したくないから、
ひとり孤高の道をゆく。
それは木と土と草の家をお手本とした、
日本の風土に育まれた真の意味でのサステナブル建築、
エコハウスの真髄から学びなおそうと思う。
幸い私は友人に恵まれている。
私の馬鹿馬鹿しい考えに共鳴してくれる愛すべき
友人、知人、先輩後輩、家族がいる。
だから私はブレずにわが道をゆく。
きっとその先に明るい未来があると信じているから。
2001年9月